こんにちは!
Geminiはとても賢いAIですが、実は、**「どんな質問(指示)をするか」によって、返ってくる答えの質が大きく変わってきます。**
そこで今回は、Geminiからあなたの本当に欲しい答え、もっと質の高い答えを引き出すための**「プロンプト(質問・指示)作成のコツ」**を、初心者さんにも分かりやすく解説していきます。
このコツを掴めば、Geminiがあなたの想像以上に頼りになるパートナーになりますよ!
「プロンプト」って何?なぜ重要なの?
AIの世界でよく聞く**「プロンプト」**という言葉。これは簡単に言うと、**AIに対して与える「質問」や「指示」**のことです。
私たちがGeminiの入力欄に打ち込む文章すべてが、プロンプトに当たります。
AIにとってのプロンプトの重要性
人間同士の会話では、あいまいな表現でも相手が意図を汲み取ってくれることが多いですよね。
例えば「なんかいい感じの料理教えて」と言えば、「和食?洋食?」「どんな食材がある?」など、相手が質問を返してくれます。
しかし、AIであるGeminiは、**あなたの指示(プロンプト)に書かれている情報だけ**で答えを生成します。
そのため、プロンプトが曖昧だったり、情報が足りなかったりすると、Geminiも的確な答えを出すのが難しくなってしまうのです。
つまり、**良いプロンプトは、良い回答を引き出すための鍵**だと思ってください。
💡プロンプトの質で、得られる情報も大きく変わります。
Geminiから欲しい答えを引き出す5つのプロンプト作成術
では、具体的にどのようにプロンプトを作成すれば、Geminiからより良い答えを引き出せるのでしょうか?
5つのコツをご紹介します。
コツ1:具体的かつ明確に指示する
一番大切なのが、**「何をしたいのか」「何を知りたいのか」を具体的に、そして明確に伝える**ことです。
漠然とした質問では、Geminiも「何について答えてほしいのだろう?」と迷ってしまいます。
NG例とOK例
- NG例: 「ブログ記事を書いて」
→何についてのブログ?誰に読ませたい?文字数は?どんなトーン?情報が少なすぎます。 - OK例: 「初心者向けにGeminiの始め方を紹介するブログ記事を書いてください。ターゲットはAI未経験者で、やさしい言葉遣いで、全体で2000文字程度、見出しをつけてください。」
→目的、ターゲット、トーン、文字数、形式など、必要な情報がすべて含まれています。
💡あいまいな質問よりも、具体的な方が良い回答が期待できます。
コツ2:役割(ペルソナ)を与える
Geminiに**「あなたは〇〇です」という役割(ペルソナ)を与える**ことで、回答の質や表現の仕方をコントロールできます。
NG例とOK例
- NG例: 「AIについて教えて」
- OK例: 「あなたはAI教育の専門家です。小学生にもわかるように、AIとは何かを教えてください。」
→「AI教育の専門家」という役割と「小学生にもわかるように」という対象を指定することで、回答のレベルや表現が適切になります。
他にも、「あなたはベテランの料理人です」「あなたは旅行会社のコンシェルジュです」など、目的に合わせて様々な役割を与えてみましょう。
コツ3:制約条件やフォーマットを指定する
「〇〇文字以内で」「箇条書きで」「〜な言葉遣いで」など、**回答の長さや形式、トーンなどを指定**すると、よりあなたの意図に沿った答えが得られます。
NG例とOK例
- NG例: 「京都のおすすめスポット教えて」
- OK例: 「京都で女子旅におすすめのカフェを3つ教えてください。それぞれのカフェの特徴と、インスタ映えするポイントも箇条書きで教えてね。」
→「女子旅」「カフェ」「3つ」「特徴」「インスタ映え」「箇条書き」と複数の制約条件とフォーマットを指定しています。
このように、**「どのように答えてほしいか」**まで具体的に伝えることが重要です。
コツ4:思考のプロセスを共有する(ステップバイステップ)
複雑な質問をする場合や、いくつかの手順を踏んで回答してほしい場合は、**「ステップバイステップで考えてほしい」と指示する**と、より論理的で分かりやすい回答が得られやすくなります。
NG例とOK例
- NG例: 「新しい商品の企画書を書いて」
- OK例: 「新しい健康食品の企画書を作成してください。以下のステップで考えてください。
- ターゲット層の分析
- 商品のコンセプト
- 競合商品との差別化ポイント
- 販売戦略
各ステップごとに詳しく説明してください。」
→Geminiに思考のフレームワークを提供することで、回答の抜け漏れを防ぎ、構造化された情報が得られます。
コツ5:例示(Few-shot prompting)を活用する
もし、Geminiに特定のスタイルや形式で回答してほしい場合、**「例」をいくつか示す**ことで、より期待通りの回答が得られやすくなります。
これを「Few-shot prompting(フューショットプロンプティング)」と呼びます。
NG例とOK例
- NG例: 「キャッチーな見出しを考えて」
- OK例: 「以下のような形式で、ブログ記事のキャッチーな見出しを5つ考えてください。例1:【初心者必見】AIで時短!今日の献立を楽にする裏技
例2:もう迷わない!AIが選ぶ週末お出かけスポット3選
(↑ここに欲しい見出しの例をいくつか示します)
新しくGeminiの活用法について書きたいんだけど、上記のようなキャッチーな見出しを5つ提案して。」
→「こういう感じで答えてほしい」という手本を見せることで、Geminiはあなたの意図をより正確に理解し、似たスタイルの回答を生成します。
複雑なタスクやニュアンスが重要な場合に特に有効なテクニックです。
プロンプト作成のポイント:実践してみよう!
これらのコツをいきなり全部使おうとしなくても大丈夫です。まずは、**「具体的かつ明確に指示する」**ことと、**「制約条件を指定する」**ことから始めてみましょう。
- **最初は短くてもOK:** 「今日の献立のアイデアを3つ教えて」のように、短い質問でもできるだけ具体的に。
- **会話を重ねて調整:** 最初のGeminiの回答がイマイチでも、諦めずに「もっと詳しく教えて」「〇〇の部分をもっと短くして」のように、続けて質問を重ねて調整していくことができます。
- **フィードバックを活用:** Geminiの回答の下にある「高評価」「低評価」のボタンを使って、Googleにフィードバックを送ることも、Geminiの精度向上に役立ちます。
💡一度で完璧な回答が得られなくても、質問を重ねて理想に近づけられます。
まとめ:プロンプトはGeminiとの「絆」を深めるカギ!
今回は、Geminiからあなたの本当に欲しい答えを引き出すための「プロンプト作成のコツ」について解説しました。
- 具体的かつ明確に指示する
- 役割(ペルソナ)を与える
- 制約条件やフォーマットを指定する
- 思考のプロセスを共有する(ステップバイステップ)
- 例示(Few-shot prompting)を活用する
これらのコツを意識してプロンプトを作成することで、Geminiはあなたの期待を超えるパートナーになるはずです。
AIとの会話は、まるで人間同士のコミュニケーションと同じ。どれだけ相手に正確に、そして丁寧に意図を伝えられるかが大切です!