そんな不安を抱くシニア世代にとって、頼りになるのがご家族のサポートです。
でも、「うまく伝えられない」「イライラしてしまう…」と感じることもあるかもしれません。
今回は、ご家族がシニアの方にAIをやさしく伝えるためのポイントを、具体的にご紹介します。
1. はじめに知っておきたい「伝え方のコツ」
まず大切なのは、“教える”より“いっしょに楽しむ”という気持ちです。
- 専門用語は使わず、「おしゃべりできる道具」など親しみやすく表現
- 1度で全部教えようとせず、1つの機能にしぼって
- 「できたね!」と成功体験をしっかり伝える
たとえば…
❌「アレクサにスキルを追加して、定型アクションでルーティンを作るんだよ」
✅「この子に『おはよう』って言ってみて。天気を教えてくれるよ」
2. 一緒に試してみよう!おすすめのAI体験
まずは声だけで使える簡単な機能から始めましょう。
- 「アレクサ、今日は晴れ?」
- 「OK Google、ラジオ体操をかけて」
- 「アレクサ、なぞなぞを出して」
シニアの方が「便利!」「おもしろい!」と感じたら、自然にもっと使いたくなります。
焦らず、1日1ステップずつで十分です。
3. 「うまくいかないとき」も安心させる声がけ
ボタンを押し間違えたり、話しかけても反応がなかったりすることもあります。
そんなときには、こんな言葉を:
- 「大丈夫、私も最初できなかったよ」
- 「ゆっくりでいいよ。一緒にやろう」
- 「すぐ反応しないときもあるから、もう1回言ってみて」
安心感があると、失敗を恐れずチャレンジできるようになります。
4. 「できた!」を共有して喜ぼう
AIを使って天気を聞けた、音楽が流れた、写真を保存できた…
そんな小さな成功体験を、一緒に喜び合うことが大切です。
たとえば:
「お母さん、今のすごくスムーズだったね!」
「AIにちゃんと伝わったよ!かっこいい〜!」
「できる自信」を育てると、自分から使いたくなります。
5. 長く続けてもらうための工夫
AIは1回使って終わりではなく、日常に自然に取り入れることがポイントです。
- 朝の習慣にする:「おはよう」と声をかける
- 生活の中でAIにお願いしてみる:「照明つけて」「音楽かけて」
- 家族とAIで話す場面を増やす:「おばあちゃん、今日も天気聞いてみて」
AIを暮らしの中の“話し相手”や“家族の一員”として紹介するのもおすすめです。
まとめ:やさしさと笑顔で、AIとの第一歩を
- 難しい説明はせず、体験を通じて覚えてもらう
- 焦らず、1日1ステップでOK
- 失敗しても安心させる言葉を忘れずに
- できたことはしっかりほめて、楽しさを共有
AIは「家族のきずなを深めるツール」にもなります。
やさしく・楽しく・ムリなく、シニアの方が自分のペースでAIと出会えるよう、ご家族の力をぜひ貸してくださいね。